LEATHER CARE

STORY


革製品のお手入れについて、たびたびお客様からご相談を頂きます。

使っていくことで味わいを増していくからこそ、ちゃんとケアをして、永く使いたい。愛着を増した自分だけのモノにしたい。

分かります。

私はとてもシンプルなケア方法なのですが、お手入れについて疑問を持たれるのもちょっと分かるんです。クリームとか、なんかいっぱい種類あるし、調べてみても手順がややこしいですから。

まず、私のケア方法をご紹介します。
用意するものは以下の通り

DOVE&OLIVE JACOU

a )お気に入りのエプロン
b )TAPIRのレーダーフレーゲクリーム
c )柔らかい端切れ
d )汚れ落とし、クリーム塗布ブラシ
e )磨き用ブラシ

1)まずブラッシングで埃、汚れを取ります。
2)TAPIRのクリームを塗り、ガーゼでなじませ、ブラッシングをします。(TAPIRのクリームは柑橘系の香りでケアをする際も楽しめます。)
3)少し時間を置いて、艶出しのブラシでブラッシングをします。
4)クリームが浸透し、お気に入りのモノが喜んでいる姿を眺めて、ニヤニヤする。

以上が、私のレザーケア一連の流れです。
この機会に当店お取り扱いブランドの作り手の方々にもケアについて伺ってみました。

革 財布 バッグ

Dove&Olive 小野さんのお手入れのススメ 

1)同様にブラッシングし、きつく絞った布巾で軽く拭く。
2)今は自分で作ったオイルを布巾に馴染ませ塗っています、以前はタピールのオイルでした、問題ないです。

頻度は、使用してから、ざらざらが消え、艶が出てきてからで大丈夫で、半年くらい何もしなくて大丈夫です。
もともと沢山オイルが含まれている革ですので、手でいい革だな~と撫でてるだけでもケアになると思います。

Jacou 田内さんお手入れのススメ

jacouの使用している革はたくさんの油分を含ませるのにじっくり時間をかけて作られていますので油分が抜けにくくなっております。 頻繁に油分を与える必要はありません。油分の与え過ぎは革のコシ失います。 しばらくは柔らかい布で乾磨き又はブラッシングで大丈夫だと思います。(革に含まれている油分が表面に引き上げられた状態なります。) この革はご使用して頂くとこともお手入れのひとつだと考えてます。鞄のポケット、衣類のポケットなどに入れて持ち歩く、ポケットからの出し入れ時に乾磨き、ブラッシングと同じ状況になります。 どのように扱われているかで革の状況が変ってくるということなります。

革の表面が乾燥してきたなと思われた時にオイル入れるのが最適です。冬場は乾燥しやすいです。 革の乾燥がひどくなるとひび割れや破れにやすくなります。 雨や汗等で濡れてしまった場合、乾くと同時に油分が抜けてしまいますので乾かした後オイルを入れます。 オイルを与える頻度を表現するなら1年に1回程度を目安にあくまでも革の状況で判断して頂くことお勧めします。 汚れや埃を取り除き、オイルは少量づつ全体にむらなく薄く塗っていただいて乾磨きで余分な油分を拭き取ってください。 始めはベタつきを感じるかもしれませんが時間が経つと浸透して気にならなくなります。

乾燥が進んでしまっている状況でしたらクリーム状のオイル(浸透性が高いので)をムラに気をつけ、一度に付けすぎず、数回に分けて少しづつ塗ってあげてください。 部分的にオイルを塗ったり磨くとそこだけに色の変化やツヤが出てしまい自然に仕上がらくなりますのでご注意ください。

お手入れ、ご使用頂くことにより、より愛着を持っていただけると嬉しく思います。

お二人共に作り手ならではの視点、自らが使う革を知っているからこそのご説明を頂きました。作り手の想いにも触れることが出来、一層大切に使わせてもらおうと私自身嬉しくなりました。

どうぞ、皆様もご愛用の財布やバッグのケアの参考になさって下さい。